Loveletter
(2014年 夏に初めて企画するにあたって)
・
ラブレターは日本語で「恋文」と訳すのが一般的だ。
しかし個人的には、「愛のこもった文」のほうがしっくりくる、と思う。
ラブレターは、愛しいと思う人であれば、
家族にだって友達にだって知らない誰かや何かに出したっていいじゃないか。
少なくとも、一通の手紙を書くとき、大事に、気合いを入れて書く。
けれど、やっぱり不安は募っていて、ただでさえ自信がないし、
書いたラブレターを相手に渡せなかったり、
はたまた書いたことが相手に100%伝わらなかったりしたことは、何度もある。
同じような思いをしている人はおそらくたくさんいる…と思うんです。
手紙に限らず言動もかな。
そういうわけで、いろんな形はあれど、
ラブレターは必ずしも思った通りのかたちで伝わるわけじゃない。
だから、自分の想いが100%伝わることを信じて、
自信をつけたくて、不安を勇気に変えたくて、
企画名を『Loveletter』にしました。
(企画者が極度のaikoファンなのも一応ご容赦ください 笑)
一リスナー、一人の客として聞いてもらいたい音楽に触れる機会を少しでも増やす、
そして出演していただいたバンド同士でいい音楽や交流を共有してほしいな、
という気持ちでやっているイベント。
(2016年の春に考えたこと)
・
イベントをやるくらいなので、人並みに色んなライブハウスに行ってライブを見て、
いろんなことを考えたりします。
それでやっぱり思うのが、ハコのブッキングよりも個人の企画のほうが
どうしても勝ってしまうというところ。
ハコのブッキングはそりゃ経営にも影響するし
集客のこととか考えてやってるところもあると思うのでアーティストを利用する、
という部分がどうしても出てきてしまうと思うんです。
でもそれは音楽を体感するためにあるハコ側にとってモチベーションに繋がるものなのかというと
そうではない気がするんですよね…。そこがもどかしくて。
そもそも音楽って芸術の一つなので商売に繋げにくいものだっていうのは前提で、
それがバブルだったりよき時代があったので、要するにバンドマンドリームを描いたりして、
それが現代では交錯が起こってそれでも経営や経済をまわさなきゃいけないから
後世に残すべき音楽が埋もれてインスタントミュージックばかりが、
外見がやたら良い人達ばっかり
(はたから見るとその人達結局だっさい服着てるなぁ
って思うことがしばしばなのは私だけなのかな…っていう偏見)が売れてってなる。
どんなに音楽ライターさんがいい音楽をたくさん拾い上げても、
すんごくいいレーベルをやってる人が企画をしても
それじゃ足りないのはもっと自覚されるべきだと思います。
なぜならそこにも経済があって、まんべんなく触れているつもりでも偏りが見えてしまうから。
私のイベントだって偏りがあります。しかも年一くらいでしかできないからすんごく悔しいです。
もう一人自分がいたらいいのにって2日に一度は思います。
でもそんな中で救われるなぁ、と思うのは自分のまわりの友達や知り合い、
それでこそ本当にライブハウスに通いつめている一般の方が企画を始めていること。
しかもちゃんと音楽の話ができる、一見超会社員の人。
その報せを受けるたびにテンションが上がります。
なにより金銭的責任が自分たち主催にあって、
普段働いてて収入がある分ちゃんとアーティストさんにも還元できる保証が確実にある。
見方によっちゃ貴族っぽいのかもしれないけど、でも好きな人を呼んでるのだからその点へっちゃらなはずです。そんなに回数は開催できないし、自分の休みの日にしかできないので日程も限られるけれど。
大事なのは経済に絡めてない部分の音楽で、ようするに嗜好とか。
アーティストのやっているラジオで紹介している音楽とかまさにそう。
今回「企画自体は知ってたけどまさかぽっぷちゃんがやってるなんて思わなかった」
って結構な人に言われたらしめしめ😳って思います(笑)
そこまで考えてるなら音楽業界来なよ!とも言われたことがありますが、どうだろうねぇ…
仕事にしたら毎日悲しい思いをする気がするので
やっぱり好きなものは好きなもののままで嗜好に留めたいとも願っています。
そんなにメンタル強くない、というかめちゃくそ弱いので…。
でも助けて~って言われた時に力にはなりたいな、
と知り合いのイベントでお手伝いをした時に強く思ったのでありました。
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